高知県の自然環境を 当たり前と思うのではなく、 一緒に調査して改めて豊かさを 感じてもらえたら嬉しいです。
環境調査第1課 課長補佐
櫻木 さん (2007年入社)
豊かな自然を「数値」と「現場」の目で見守る。
その水質変化の謎を解き明かすのが、私たちの使命です。
大学での研究を活かし、地元・高知の水環境を守る仕事へ。
大学は愛知県に進学しましたが、もともと「水質調査」について専攻し、水を採取してその成分や性質を分析する研究を行っていました。就職活動をするにあたり、生まれ育った高知へ戻って働きたいという強い思いがあり、県内の企業を探していたところ、東洋技研が環境調査を行っていることを知りました。
まさに大学で学んだことと同じような業務内容であり、興味のある分野でした。地元・高知で、自分の知識を活かして環境に関わる仕事ができる。それが、この会社を選んだ一番の理由です。
国や自治体の 「目」 となり、河川の健康状態をチェックする。
現在の主な仕事は、国土交通省や県、市町村などの官公庁から発注される環境調査の業務管理です。例えば、四国を代表する清流・四万十川などの河川の水質調査を定期的に行っています。
具体的には、月に1回や季節ごとに現場へ向かい、決められた地点で水をサンプリング(採取)します。持ち帰ったサンプルを社内の分析部門で測定し、上がってきたデータをチェックしてお客様に報告書として提出するのが一連の流れです。異常な数値が出ていないか、河川管理上の問題がないかを監視し、年間を通じてデータをとりまとめる重要な役割を担っています。
ただの測定ではない。
数値の裏にある 「原因」 を推理する面白さ。
この仕事の奥深さは、単に数値を測るだけではない点にあります。例えば、数値が基準を超えた場合、それが人の生活による汚染なのか、自然現象によるものなのかを見極める必要があります。
雨が降らずに川の水量が減って濁りが出たり、満潮で海水が遡上して塩分濃度が上がったりと、自然由来の要因は多岐にわたります。現場の地形や潮の流れ、天候などの状況を自分の目で確認し、「塩分が上がっているから、この数値も高くなっているはずだ」とロジカルに仮説を立てます。
その推測がデータとして証明され、お客様に「これは自然由来の影響ですね」と論理的に説明できた時、そしてその予想が的中していた時に、この仕事ならではのやりがいと面白さを感じます。経験を積むことで、先を予測し事象を理解できるようになったことは大きな成長だと感じています。
チームワークで自然相手の困難を乗り越える。
調査業務は基本的にチームで動きます。現場の状況判断は経験が必要なため、必ずベテランと若手がペアになり、技術や知識を継承しながら業務にあたっています。
相手が自然なので、時には思うようにいかないこともあります。大雨で川が増水して調査日程が延期になり、その後のスケジュールが過密になってしまうことも。また、突発的な水質事故の対応などが入ることもありますが、そんな時は一人で抱え込まず、上司や他部署の仲間に相談して手伝ってもらうなど、社内全体で協力し合って乗り越えています。
ちなみに、ダム湖での調査などでは船を使うこともあるため、会社の支援制度を利用して船舶免許を取得しました。こうして身につけたスキルは、趣味の釣りなどプライベートでも活かされています(笑)
「当たり前」 の豊かさを、次世代へ繋ぐために
これから入社を考えている皆さんへ伝えたいのは、私たちが日々行っている環境調査は、自然環境や人々の生活環境を監視する非常に重要な仕事だということです。
高知県は自然が豊かですが、それを「あって当たり前」と思うのではなく、素晴らしい財産だと再認識してほしいですね。近年は気候変動などの影響か、川の生態系にも変化を感じることがあります。だからこそ、一緒に現場で調査を行い、改めてその豊かさを肌で感じながら、高知の環境を守る仕事をしていけたら嬉しいです。